事件の凶悪さは、メディアやカルチャーの世界でも長くタブー視され、同時に強い関心を集め続けてきた。特に書籍『十七歳、悪の履歴書』をはじめとするノンフィクション作品は、加害者少年たちの荒廃した家庭環境や足立区の裏社会カルチャー、警察捜査の初動の遅れを鋭く抉り出した。
報道・出版業界が自主規制に揺れる中、映画『コンクリート』(2004年製作)の公開時には上映中止運動や劇場への脅迫騒動が勃発。事件の生々しい再現が被害者遺族への二次加害にあたるか、あるいは少年犯罪の冷徹な告発として記録されるべきか、激しい議論が巻き起こった。
エンターテインメントと報道の境界線上で、この事件をどう語り継ぐかという問いは、メディアの倫理観そのものを試す試金石であり続けている。