右側臥位とは?メリットと逆流性食道炎の盲点・正しい看護手順を解説

右側臥位とは?メリットと逆流性食道炎の盲点・正しい看護手順を解説

右側臥位とは?メリットと逆流性食道炎の盲点・正しい看護手順を解説とはどんな影響があるのか? 主要なファクトを整理してお届けします。

ウェブ上やSNSでは「右向きで寝ると心臓が圧迫されないため、すべての心疾患に良い」という言説が散見されます。心臓が解剖学的に胸郭の左寄りに位置するため、左側臥位では心臓の重量が胸壁に伝わり動悸を自覚しやすいという側面は事実です。しかし、これを短絡的に「心不全患者は右側臥位をとるべき」と解釈するのは重大な誤解を招きます。

うっ血性心不全の重症例では、平坦な横臥位(水平に寝る姿勢)をとること自体が危険因子となります。下肢からの静脈還流量が急増して心臓の前負荷が増大し、肺うっ血や急激な呼吸困難を引き起こすためです。心不全急性期や労作性呼吸困難を伴う患者に対しては、右側臥位ではなく、背もたれを45〜60度以上起こして心臓への血液環流を減らす「起坐位(きざい)」や「高ファーラー位」が最優先の医学的適応となります。

右側臥位が持つ右房への静脈還流への影響や、片肺病変(患側下肺・健側下肺のガス交換比率)を考慮せず、自己判断で一方向の横向き姿勢を強制し続けることは、呼吸不全の悪化を招く恐れがあります。持病に心血管疾患や慢性呼吸器疾患を抱えている場合、体位の選定には主治医の病態評価が前提となります。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。