日本の女優として確固たる評価を築いたNHK連続テレビ小説『ひよっこ』では、昭和の素朴な農村の娘を演じるため、あえて体重を増やし、ふっくらとした健康的な体つきを作り上げたという有名なエピソードがある。役のために自らのシルエットすら変幻自在にコントロールする姿勢は、まさに職人技と言える。
一方で、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞した映画『花束みたいな恋をした』では、都会で暮らすリアルな現代女性の繊細な揺らぎを等身大のシルエットで見事に体現。オーバーサイズのニットから覗く華奢な首筋や、ふとした瞬間に漂う大人の艶やかさは、キャラクターの心情を雄弁に物語っていた。