有村架純という名前を全国津々浦々にまで轟かせた決定的な転機が、2013年度前期のNHK連続テレビ小説『あまちゃん』への出演です。小泉今日子さん演じる天野春子の若き日を演じた彼女は、1980年代のアイドルを象徴する「聖子ちゃんカット」を完璧に再現。出演時間はわずか数分という回も多かったにもかかわらず、画面に映るたびに「昭和のアイドルがタイムスリップしてきた」「可愛すぎて息が止まる」とSNSを中心に爆発的な反響を呼びました。
この『あまちゃん』の大ブレイクによって清純派女優の筆頭となった彼女ですが、その固定観念を自ら鮮やかに打ち破ったのが2015年の主演映画『映画 ビリギャル』でした。
『ビリギャル時代』の有村さんは、これまでの黒髪清楚なイメージを180度覆す金髪・ミニスカ・ギャルメイクで登場。見た目のインパクトだけでなく、慶應義塾大学合格を目指してひたむきに努力する女子高生・工藤さやかの内面をエモーショナルに体現し、第39回日本アカデミー賞優秀主演女優賞および新人俳優賞をダブル受賞するという快挙を成し遂げました。この大胆なビジュアルと役柄の振り幅こそが、彼女を一過性の人気アイドル女優から本物の国民的女優へと押し上げた原動力です。