Q1:大人の幼児退行は病気ですか?それとも単なる甘えや性格ですか?
A1:幼児退行そのものは「防衛機制」という心理学的な心の防御反応であり、病名ではありません。しかし、成人が自立した生活を営めないほど重度である場合、適応障害、うつ病、境界性パーソナリティ障害、解離性障害などの精神疾患が背景に潜んでいる可能性が非常に高いです。単なる甘えや性格の問題として片付けるのは危険です。
Q2:弟や妹が生まれて上の子が赤ちゃん返りした際、厳しく叱って直すべきですか?
A2:絶対に叱ってはいけません。子どもの赤ちゃん返りは「親の愛情が奪われたのではないか」という生存に関わる恐怖から生じています。叱責は恐怖を増大させ、症状を長期化させます。「お兄ちゃん/お姉ちゃんでしょ」と突き放すのではなく、上の子を優先して抱きしめる「特別タイム」を毎日15分でも設けることで、安心感を取り戻し自然に解消へと向かいます。
Q3:パートナーの幼児退行が精神的に受け止めきれません。別れを選ぶのは冷たいでしょうか?
A3:決して冷たいことではありません。配偶者や恋人は医療者でも親でもなく、対等な人間関係です。あなたの心身が壊れてしまっては元も子もありません。まずは医療機関への受診を強く促し、それでも相手が改善を拒み、あなたを都合の良い依存対象として搾取し続けるのであれば、自身の身を守るために距離を置く、あるいは関係を解消することは極めて正当な自衛手段です。
Q4:大人になってから幼児退行を克服するためのカウンセリングはどのようなものがありますか?
A4:主に「スキーマ療法」や「愛着修復を目的とした精神分析的心理療法」が用いられます。自分がなぜ退行という手段でしか安心を得られないのか、幼少期に抑圧された感情を紐解きながら、大人としての健全な自己肯定感と感情調整スキルを再構築していきます。公認心理師などの資格を持つ専門家によるカウンセリングが推奨されます。