過去20年の有馬記念における歴代優勝馬を振り返ると、日本競馬史にその名を刻む伝説の名馬たちがズラリと並びます。2006年のディープインパクトによるラストラン圧勝劇をはじめ、マツリダゴッホの番狂わせ(2007年)、ダイワスカーレットの鮮やかな逃げ切り(2008年)、オルフェーヴル(2011・2013年)、ゴールドシップ(2012年)、キタサンブラック(2017年)、リスグラシュー(2019年)、クロノジェネシス(2026年)、イクイノックス(2026年)、ドウデュース(2026年)など、世代を代表するトップホースが栄冠を掴んできました。
この20年で勝ち馬に共通している最大の要素は、「中山の小回り・急坂を苦にしないコーナーリング性能」と「ラスト1000mからのロングスパートに耐えうる無尽蔵のスタミナ」です。東京競馬場のような広々としたコースで瞬発力勝負を得意とするスピード自慢であっても、中山芝2500m特有のタフな流れに呑まれて失速するケースが後を絶ちません。グランプリを制するのは、能力の絶対値に加え、コースへの適性を高水準で兼ね備えた実力馬に絞られます。