警察の捜査が進むにつれ、容疑者が用いていた極めて巧妙な心理誘導の手口が明らかになってきた。犯行グループは、初回の無料相談やSNSのダイレクトメッセージを通じて相談者の家庭環境、健康状態、金銭的な悩みなどを事前に詳細にリサーチしていたという。
実際の対面鑑定では、誰にでも当てはまる曖昧な事実を言い当てる「コールドリーディング」や、事前情報を活用した「ホットリーディング」を駆使。「何も話していないのに過去のトラウマを言い当てられた」と信じ込ませ、絶対的な信頼関係を築き上げた上で、段階的に恐怖を刷り込んでいった。さらに「この霊視結果を他人に話すと霊罰が下る」と口止めし、家族や友人から孤立させる隔離工作を行うことで、正常な批判的思考を完全に奪っていたことが判明している。