名鉄菜館を調べようと検索バーに文字を打ち込むと、サジェスト上位に現れる「名鉄菜館 御殿場 閉店理由」という不吉な文字列。これを見て「長年の名店がついに幕を下ろしたのか」と早合点してしまった方も少なくないはずです。しかし、結論から申し上げれば、名鉄菜館は現在も通常通り堂々と営業を継続しています。
では、なぜ火のない所に煙が立ったのでしょうか。現地関係者へのヒアリングや過去の公式アナウンスを精査すると、誤解を生んだ要因には複数の事象が重なり合っていたことが判明しました。
第1の要因は、過去に実施された施設設備の大規模改修とそれに伴う一時休業です。創業から50年を超える建物であるため、空調設備や厨房機器の更新、耐震補強を目的とした館内工事が段階的に行われました。この期間中、一時的にシャッターが下りていた光景を目撃した通行客や、休業期間中に電話が繋がらなかった利用者が「閉店したのではないか」とSNS上に書き込み、噂が一気に拡散した経緯があります。
第2の要因は、名鉄グループにおける観光・外食事業の構造改革です。近隣エリアやグループ全体で不採算店舗の統廃合が報道された際、その情報が御殿場の老舗中華料理店と混同され、ネット上の伝言ゲームによって「御殿場の名鉄菜館も閉店対象になった」という誤った情報へと変質してしまったのです。さらに、近隣にあった他の中華料理店やロードサイド飲食店の撤退ニュースと情報がごちゃ混ぜになったことも、噂に拍車をかけました。
現地を訪れると、重厚な構えのエントランスには変わらず暖簾が掲げられ、昼時には広大な駐車場が県内外のナンバーで埋め尽くされています。名鉄菜館のリニューアル最新情報を見ても、伝統を守りながら現代のニーズに合わせた快適な空間づくりが着実に進められており、「閉店」という噂は完全な杞憂であったことが現場の活気から明確に伝わってきます。