父の死とそれに伴う激しい報道攻勢の最中にあっても、宇津井隆氏はフジテレビ社員としての職務を放棄することはありませんでした。現場での立ち振る舞いについて、当時を知るイベント制作会社の関係者は次のように証言しています。
「大物俳優の訃報とワイドショーの報道が過熱していた時期も、隆さんは現場に姿を見せ、一切の私情を差し挟むことなく淡々とプロジェクトの進捗を確認していました。取り乱したり、周囲に愚痴をこぼしたりすることは一切なかった。むしろ、スタッフが気を遣っているのを察して、自ら気さくに声をかけて場を和ませていた姿が非常に印象的でした」
また、フジテレビ局内でも、派閥争いや派手な交友関係に走るタイプではなく、職人肌のプロデューサーとして信頼されていました。タレント二世にありがちな甘えは微塵もなく、海外のプロモーターや国内の興行主とのタフな交渉をまとめ上げる実行力こそが、宇津井隆という人物の真骨頂であったと多くの同僚が語っています。