御社と貴社の使い分け決定版|面接とメールの境界線と面接官の本音

御社と貴社の使い分け決定版|面接とメールの境界線と面接官の本音

御社と貴社の使い分け決定版|面接とメールの境界線と面接官の本音の最新情報をお届けします。役立つ情報が詰まっています。

ビジネスマナーをめぐるネット上の言説には、実践から乖離した極論が散見されます。典型的な誤解と、現場で実践すべき正しい対処法を整理します。

誤解1:メールで「御社」と書いたら即座に訂正メールを送るべき?

これは明らかな悪手です。ビジネスメールでうっかり「御社」と記載して送信してしまった場合、わざわざ「先ほど『御社』と誤記いたしました。『貴社』の誤りでした」と訂正の追悼メールを送る必要は一切ありません。受信側にとって、誤字1文字の訂正のために追加の通知や未読メールを処理させられることの方が、はるかに実務上のストレスとなります。内容自体に重大な齟齬がない限り、心の中で反省し、次回以降の返信から「貴社」へ自然に修正するのが成熟したビジネスパーソンの振る舞いです。

誤解2:面接で「貴社」と口走った瞬間に不合格が確定する?

前述の通り、面接官は言い間違い単体で合否を決めることはありません。万が一、面接の最中に「貴社におかれましては…」と発言してしまった場合のベストな対処法は、「大変失礼いたしました、御社におかれましては…」と一言添えてその場でサラリと言い直すことです。気まずさから押し黙ったり、動揺して以降の受け答えが散漫になったりすることこそが最大の損失となります。過ちを素直に認めて瞬時に軌道修正できる態度は、実務におけるトラブル対応力としてむしろ好印象に映るケースすらあります。

誤解3:SlackやTeamsなどのチャットツールでは「御社」でよい?

2026年のビジネスシーンで最も議論が白熱しているのが、ビジネスチャットにおける呼称問題です。「チャットは会話に近いツールだから『御社』で構わない」という俗説が存在しますが、文字として画面上に残る以上、ビジネスチャットにおいても「貴社」と表記するのが公式なマナーです。カジュアルなやり取りであっても、社外のクライアントに対するテキストコミュニケーションは文語のルールに従うのが安全策と言えます。

清水 千尋
著者

清水 千尋

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。