世界に目を向けると、宇宙飛行士の報酬事情は所属機関や雇用形態によって大きな開きが存在します。特に比較対象となりやすいのがアメリカのNASA宇宙飛行士、そして近年市場を拡大している民間宇宙企業の宇宙飛行士です。
NASA宇宙飛行士は、米連邦政府の一般給与等級(General Schedule)における「GS-13からGS-15」の最高ランクが適用されます。連邦人事管理局(OPM)の俸給表に基づくと、基本年収はおよそ10万5,000ドル〜16万5,000ドル前後。2026年現在の為替レート(1ドル=150円前後換算)を適用した場合、日本円にして約1,570万〜2,470万円という高水準に達します。米国内の物価高や生活コストを考慮する必要はあるものの、額面上のNASA宇宙飛行士年収はJAXAの約1.5倍から2倍近い開きがあります。
さらに異次元の報酬体系を構築しつつあるのが、SpaceXやAxiom Spaceなどに代表される商業宇宙飛行です。プロのテストパイロットや民間ミッションコマンダーとして搭乗する民間宇宙飛行士年収は、ミッションごとの契約金やストックオプションを含めて2,000万〜5,000万円以上に跳ね上がる事例も報告されています。