このイベントを手掛けたのは、イベント企画やPR事業を手掛ける株式会社ライジングホールディングス(東京タピオカランド実行委員会)でした。同社はこれまでにもフォトジェニックな空間を演出するポップアップイベントを手掛けており、「インスタ映え」をフックにしたバイラルマーケティングを得意としていました。
タピオカランド失敗の真相は、「SNS上で切り取られた写真の映え」のみを最優先し、現実の「滞在体験(UX)」を軽視したビジネスモデルの破綻にあります。スマートフォン画面の中だけで成立する装飾を用意し、インフルエンサーに先行公開して話題を作れば、中身が伴っていなくても集客できるという安易な目論見が、一般来場者のシビアな評価によって打ち砕かれた形です。
当時は「写真さえ撮れれば味やサービスはどうでもいいのか」という、当時の過剰な映えブームに対する消費者の不信感が限界に達していた時期でもありました。タピオカランドはその象徴的なターゲットとなり、炎上は必然的な帰結だったと言えます。