事件の発端は、2008年1月29日未明に放送された『倖田來未のオールナイトニッポン』だった。結婚したラジオスタッフの話題から派生し、「35歳を過ぎると羊水が腐ってくる」という不適切な表現が電波に乗った。放送直後から掲示板「2ちゃんねる」などを中心に批判が噴出。数日後にはスポーツ紙や民放のワイドショーがこぞって取り上げ、問題は爆発的に拡大した。
当時、倖田來未は新アルバムの発売直前であり、ベストセラーを連発する平成を代表する歌姫だった。しかし、主要スポンサーが相次いでCM放映を自粛。公式サイトは謝罪文を掲示し、本人もテレビの報道番組に生出演して涙ながらに謝罪する事態となった。プロモーション活動はすべてストップし、トップアーティストとしてのキャリアが一瞬にして揺らぐ恐怖を日本全体が目撃した。