かつて芸能界におけるスキャンダルや裏情報の一次発信源といえば、週刊誌の紙面が圧倒的な力を持っていた。発売日の早朝、キヨスクやコンビニの店頭に並ぶ見出しが世間を揺らし、テレビのワイドショーがそれを追想・拡大して報道する構造が長く続いていたからだ。しかし、スマートフォンの普及とSNSの爆発的な浸透は、この古典的なエコシステムを根底から解体した。
現在、デジタルジャーナリズムの現場では、速報性の争いにとどまらない「視点の多様性」が求められている。単に事実をなぞるだけのストレートニュースは瞬時に埋もれ、背景にある事務所間の攻防やメディアの力学を読み解く深層報道こそが読者の関心を集める。紙媒体の売り上げ低下に伴い、過激なタイトルで煽るだけのウェブメディアが増加する一方で、確かな取材網に裏打ちされた裏情報の価値はむしろ高まっているのが現状だ。