新型の開発にあたり、技術陣の間で最も白熱した議論が交わされたのがプラットフォームの選定だ。世界最高峰の悪路走破性を担保するための頑強なラダーフレーム構造を採用するのか、それともオンロードでの極上の快適性を重視したモノコック構造とするのか。関係者の証言が交錯していたが、最新の設計思想はその二者択一を過去のものにしようとしている。
ベースとなるのは、過酷なアジアクロスカントリーラリーで強靭さを実証したピックアップトラックである三菱・トライトンのフレーム技術だ。新世代フレームによる圧倒的な曲げ剛性とねじり剛性を土台に据えつつ、足回りには洗練されたサスペンションジオメトリを融合。さらに、上級SUVである三菱・アウトランダーPHEVの優れた静粛性と居住性のノウハウをふんだんに注ぎ込む。本格派のクロスカントリーSUVでありながら、都市の舗装路を滑らかにクルージングする二面性を獲得する見込みだ。