現在、1960年代後半の熱量を再検証するドキュメンタリー映画制作の波が押し寄せている。映画『三島由紀夫vs東大全共闘〜50年目の真実〜』が見せた知性と情念の火花、そして第一次羽田闘争で命を落とした山崎博昭を追った映画『きみが死んだあとで』など、当時の空気を現代の高解像度で蘇らせる試みが観客を惹きつける。
スクリーンに映し出される若者たちの眼差しは、決して遠い昔のおとぎ話ではない。スクリーン越しに見るバリケードの内側には、権威に対する強烈な違和感と、連帯を求める叫びが充満している。日大全共闘の記録映像に映る秋田の表情もまた、消費社会へと突入する直前の日本が持っていた、剥き出しの生命力を突きつけてくる。