11代式守伊三郎が定年を迎えて以降、この由緒ある名跡は現在にいたるまで空位(未襲名)の状態が続いています。相撲ファンや好角家の間では「なぜこれほどの看板名跡が継承されないのか」という疑問の声もしばしば聞かれます。
行司の名跡襲名には、所属一門のバランス、本人の階級昇進のタイミング、さらには木村家・式守家の伝統的な名跡配分など、複雑な要素が絡み合います。近年は大相撲界全体で行司の世代交代が進んでおり、十両格や幕内格で実績を積んだ中堅行司が三役格へとステップアップする時期を迎えています。
立行司である木村庄之助・式守伊之助への昇進ルートを見据えたとき、式守伊三郎のような由緒正しい名跡の復活は、行司界の格式を高める上でも極めて重要です。伝統を受け継ぐ実力派行司による名跡復活の日が待望されています。