再開発のニュースが先行しがちだが、三河島の真の魅力はその深い食文化にある。歴史的な背景から本格的な韓国料理店やキムチ専門店が立ち並び、遠方から通うグルメ通も少なくない。自家製ヤンニョムの風味が絶品な老舗キムチ屋や、新鮮なホルモンを提供する焼肉店が街のあちこちに暖簾を掲げている。
さらに、昭和の香りを色濃く残す大衆食堂や、昔ながらの惣菜店も健在だ。焼きたてコロッケを手に路地を歩く人々の姿は、かつてと変わらない。再開発によって新しい飲食店が参入する一方で、こうした既存の名店が生き生きと営業を続けていることこそが、街の多様性を保つ源泉となっている。