現代のエンターテインメント界では、過去の知名度を武器にSNSで私生活を発信し続けたり、オンラインサロンやセルフプロデュースで収益を上げ続けることが当たり前の光景となった。プライベートとパブリックの壁は完全に崩壊し、誰もがコンテンツであり続けることを余儀なくされている。
そうした過密な自己露出の時代だからこそ、絶頂期を過ぎてから綺麗に舞台を降り、一切の俗世的な追跡を許さなかった彼女の潔さが際立つ。語るべきことだけをフィルムの上に残し、余白を自らの手で閉じたその引き際の鮮やかさ。沈黙を守り続けることでしか保てない尊厳とロマンティシズムが、そこには確かに存在している。