俳優としての地位を確立する一方で、彼は音楽の領域でも旋風を巻き起こした。1982年に発売された『約束』は、甘く透明感のある歌声とキャッチーな旋律で大ヒットを記録。CMソングとしても街中に流れ、その年の各種音楽賞を次々とさらっていった。
しかし、彼の真価は単なる二刀流にとどまらなかった。トーク番組で見せる機転の利いた返し、舞台で魅せる重厚な芝居、司会者としての安定した手腕。一枚皮をめくれば、そこには弛まぬ努力と人間への深い観察眼が存在していた。格好つけることを嫌い、自らの失敗談さえも笑いに変えていく謙虚さこそが、彼を国民的タレントへと押し上げた鍵だったのだ。