なぜ「ドリル」はこれほどまでに強いのか。その秘密は、徹底的に計算された「リズム」にある。すっちーが巻きザッパ(巻き段ボールの棒)を手に持ち、吉田の胸元をリズミカルに叩く。叩く側と叩かれる側の息の合ったコンビネーションは、もはやお笑いというよりは上質な打楽器のセッションに近い。
海外の視聴者にとって、これは「言葉の理解を必要としないノンバーバル(非言語)コメディ」として受け入れられている。サイレント映画時代のチャップリンやバスター・キートンが持っていたフィジカルな笑いの魅力が、令和のデジタル社会で再び息を吹き返した形だ。