1981年、全国のテレビドラマファンを歓喜させたシンデレラストーリーがあった。文学座の研究生だった若者が、人気刑事ドラマ『太陽にほえろ!』の新人刑事「ラガー」こと竹本淳二役に大抜擢されたのだ。
甘いマスクと瑞々しい演技。颯爽と走る姿は一瞬で全国のお茶の間を魅了し、一躍トップアイドルへと上り詰めた。ヒット曲『約束』での歌手活動も含め、当時の熱狂はまさに社会現象と言える激しさだった。
だが、彼の本当のすごさは「男前なアイドル」にとどまらなかった点にある。体重の変化を隠さず、自らネタにし、徐々に「包容力のある親しみやすいキャラクター」へと自らをアップデートしていった軽やかさこそ、彼のキャリアの真骨頂だった。