昭和40年代、大相撲本場所の土俵は熱狂の渦の中にあった。清国が刻んだ戦歴の中でも、横綱・柏戸剛をはじめとする昭和の巨星たちとの真っ向勝負は、今も語り草となっている。立ち合いの一瞬に全神経を集中させ、相手の懐に潜り込む鋭い踏み込み。一度回しを掴めば逃さない強靭な腕力は、並み居る強豪たちを恐怖させ、ファンを魅了した。
昭和44年夏場所、見事な優勝を果たした瞬間の歓声は、半世紀の時を経た今も色あせない。大関としての重責を果たし続け、土俵の最前線で激闘を繰り広げた日々。そこには、単なる勝敗を超えたプロフェッショナルとしての矜持が存在していた。