スマートフォンの画面越しに効率的な恋愛が繰り返される2026年。マッチングアプリで条件を絞り込み、失敗を避ける若者たちにとって、昭和の泥臭い人間関係は逆に新鮮に映る。傷つくことを恐れず、互いの弱さを晒し出しながら生きた時代の記録が、彼らの心を揺さぶるのだ。
「エモい」という言葉だけで片付けるには、あまりにも重い感情がそこにはある。タイパ(タイムパフォーマンス)を重視する現代において、あえて「無駄で、不器用で、熱い」時間を共有することへの憧れ。昭和のサブカルチャーが持つ独特の湿度に、デジタルネイティブ世代はかつてないリアルを感じ取っている。