ネット上のQ&AサイトやSNSでは、このCMに関して長年まことしやかに囁かれている誤解がいくつか散見されます。調査報道の観点から、検証された客観的事実をもとに訂正します。
最も多い誤解が、「あの『うーん、マンダム』という声は、名声優・大塚周夫による吹き替えではないか」という言説です。テレビ映画の放映において、チャールズ・ブロンソンの日本語吹き替えを担当していた大塚周夫のイメージがあまりにも強烈だったため、後年のバラエティ番組等でモノマネされる際、大塚のトーンが誇張して演じられたことが混同の原因でした。
しかし、実際のCM原版で発声しているのはチャールズ・ブロンソン本人の肉声です。撮影現場において大林監督は、英語の「Mmm」という唸りに近いニュアンスをそのまま活かし、敢えて流暢な英語ではなく、低音の吐息混じりのつぶやきとして収録しました。ブロンソンの声帯から直接漏れ出た生の響きだったからこそ、理屈を超えた説得力が宿っていたのです。
また、「マンダムという言葉は男性を意味する俗語か何かか?」という疑問も頻繁に見受けられます。株式会社マンダムの公式社史によると、ブランド名「Mandom」の語源は「Man(男性・人間)」と「Domain(領域・領土)」を組み合わせた造語です。「男性の世界」「人間の領域」を切り拓くという強い理念が込められており、元から存在していた英単語ではありません。