役者としての絶頂期を過ぎてなお、彼は世間を驚かせ続けた。80年代後半から自ら主宰し、一大ムーブメントを巻き起こした『大霊界』プロジェクトである。「死ぬのが楽しみで仕方ない」という口癖とともに、死後の世界や霊界研究の面白さをメディアで朗らかに語る姿は、当時の日本人に大きな衝撃を与えた。
一見するとオカルト的とも取られかねない題材を、彼は極めて明るく、かつ哲学的なエンタテインメントへと昇華させた。著書や自作の映画化を通じて展開された霊界観は、死に対する恐怖を和らげ、生の尊さを再確認させるという独特のメッセージ性を帯びていたのだ。この唯一無二の探求心こそ、彼の人間的魅力の真髄だろう。