「これはオマージュなのか、それとも盗作なのか」。この議論は、BL業界に限らず創作の世界で常に繰り返されてきた。しかし、関係性の美学を重視するBLというジャンルにおいては、その境界線は極めてグレーだ。
既存の文学作品や実在のアイドルの関係性を「元ネタ」として借用し、新たな物語を再構築する行為は、文化の発展に寄与してきた側面がある。一方で、元ネタの著作権者から抗議を受け、単行本の発行延期や回収に追い込まれる事例も後を絶たない。法的なガイドラインの策定を求める声が高まる一方で、表現の自由を狭めるべきではないという反論もあり、議論は平行線をたどっている。