ビジネス的な側面も見逃せない。超高齢社会を迎えた日本において、購買力を持つシニア層の動向はエンタメ業界の死活問題だ。自分たちと同世代、あるいは少し上の俳優たちがスクリーンで泥臭く、しかし格好良く生きる姿は、シニア観客を映画館や劇場へと突き動かす強力な原動力となっている。
「あの人が頑張っているのだから、自分もまだまだやれる」。そう思わせるポップアイコンとしての役割を、彼らは無意識のうちに果たしている。シニア向けと銘打たれた作品だけでなく、若者向けのバイオレンスアクションやSF作品に彼らがスパイスとして加わることで、結果的に幅広い世代が劇場に足を運ぶ好循環が生まれているのだ。