やがて彼女は、米軍将校のアル・エンゲル氏と出会い、結婚する。この結婚によって、彼女は念願のアメリカへ渡ることになる。のちにタレントやスポーツエージェントとして活躍するダンとケニーの二人の息子は、このアメリカ人夫との間に生まれた子どもたちだ。
しかし、異国での生活は決して甘いものではなかった。人種差別や文化の壁、そして夫婦間の不和。それでも彼女は決して弱音を吐かなかったという。自らの手で人生の舵を握り続ける執念は、この過酷なアメリカ生活でさらに研ぎ澄まされた。結局、離婚を選択して帰国することになるが、この渡米経験こそが、のちに日本社会を震撼させる「タフな女・野村沙知代」の骨格を作り上げたことは間違いない。