『凪のお暇』が令和の視聴者に突きつける現実。なぜ今、登場人物たちの言動に「嫌悪感」を抱くのか?

『凪のお暇』が令和の視聴者に突きつける現実。なぜ今、登場人物たちの言動に「嫌悪感」を抱くのか?

『凪のお暇』が令和の視聴者に突きつける現実。なぜ今、登場人物たちの言動に「嫌悪感」を抱くのか?について見逃せない ポイントを厳選して解説いたします。

慎二と対極に位置するのが、イベントオーガナイザーの隣人・ゴンだ。誰に対しても優しく、すべてを受け入れるような彼の包容力は、一見すると理想の癒やし系男子に見える。だが、その実態は、相手を自立不能にする「メンヘラ製造機」だ。境界線がなく、誰とでも肉体関係を持ち、相手を依存させていく彼の生き方は、ある種のサイコパス性すら感じさせる。

ゴンには悪意が一切ない。そこが最も恐ろしいポイントだ。自分が相手を破滅させている自覚がないまま、無邪気に優しさを振りまく。この「底なしの沼」のようなキャラクター像に対して、視聴者は本能的な危険信号を察知し、「生理的に受け付けない」という拒絶反応を示している。

清水 千尋
著者

清水 千尋

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。