1986年7月6日に投開票が行われた第38回衆議院議員総選挙および第14回参議院議員通常選挙において、自民党は記録的な大勝を飾りました。衆議院で自民党は追加公認を含めて304議席を獲得。これは当時の定数512議席の6割に迫る数字であり、結党以来の最高記録となりました。
自民党が圧勝した勝敗の経緯には、明確な構造的要因がありました。
第一に、衆参同日選挙による投票率の上昇です。参院選の地方区・全国区の組織票と、衆院選の中選挙区での地元後援会活動が完全に連動し、自民党の基礎票がフル回転しました。第二に、野党の選挙準備不足です。中曽根首相の死んだふりに騙されていた野党各党は、候補者の擁立や野党共闘の調整が大幅に遅れ、足並みが乱れたまま選挙戦へ突入せざるを得ませんでした。結果として日本社会党は85議席へと激減し、壊滅的な敗北を喫しました。
この歴史的圧勝によって中曽根首相の党内権力は盤石となり、特例として自民党総裁任期が1年間延長され、後の国鉄分割民営化など中曽根改革の完遂へとつながっていきました。