中村江里子さんがメディアに登場した当初から放っていた独特のオーラは、当時のテレビ界においても際立っていました。その美意識と品の良さの原点は、東京・銀座で1874(明治7)年に創業した老舗楽器・音楽教室企業「銀座十字屋」を営む名家に生まれ育った環境にあります。幼少期から立教女学院で初等科から高等科までを過ごし、立教大学経済学部に進学。大学在学中の1989年には、学内の美の象徴である「ミス立教」に選出されるなど、デビュー前からその美貌は広く知れ渡っていました。
当時のキャンパスや関係者の証言を振り返ると、派手なメイクで着飾る同世代が多いバブル景気の只中にあっても、中村さんは上質なクラシックトラッドを品良く着こなし、知性と清潔感を漂わせていたといいます。この「育ちの良さに裏打ちされた自然体の美」こそが、のちにテレビ画面を通じて日本中の視聴者を虜にする大きな武器となりました。