街の中心部にそびえ立つ高さ100メートルの螺旋状タワー。建築家・磯崎新が設計した「水戸芸術館」は、街のクリエイティブな精神的支柱だ。
ここでは現代美術展、演劇公演、クラシックコンサートが日常的に開催され、世界的なアーティストの作品と市民の日常が自然に交差する。週末の広場ではフリーマーケットやマルシェがゲリラ的に開かれ、家族連れやクリエイターたちが芝生の上で言葉を交わす。
歴史ある城下町の佇まいと、実験的な現代アートが同居する不思議なバランス感覚。これこそが、水戸の観光産業に独自の深みを与えている要因にほかならない。