竹脇無我の早すぎる死因と闘病の真相|名作の陰にあった壮絶な光と影

竹脇無我の早すぎる死因と闘病の真相|名作の陰にあった壮絶な光と影

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竹脇無我という俳優の名を不動のものにしたのが、1970年放送のテレビドラマ『姿三四郎』での主演と、同年から約30年にわたり出演し続けた『大岡越前』での医師・榊原伊織役です。

『姿三四郎』で見せたストイックな武道家の姿は、昭和のお茶の間を熱狂させ、最高視聴率は30%を超える社会現象となりました。そして国民的時代劇『大岡越前』では、主演の加藤剛演じる名町奉行・大岡忠相の無二の親友として、町医者の立場から権力に屈せず正義を貫く伊織を気品高く演じ切りました。劇中における忠相と伊織の信頼関係は、演技の枠を超えた奇跡的なリアリティを放っていました。

その絆はプライベートでも本物でした。竹脇が重いうつ病で芸能活動を全面休止し、世間から姿を消していた時期、周囲が連絡を躊躇するなかで、加藤剛は定期的に励ましの手紙を送り続けました。そこには決して病状を問い詰めることなく、「無我、桜が綺麗だよ」「みんな君を待っている」といった温かい日常の言葉が綴られていたと報じられています。

復帰を果たした際、竹脇は「剛さんの存在がなければ、私は二度とカメラの前に戻ることはできなかった」と涙ながらに感謝を口にしました。2011年の葬儀において、加藤剛が遺影に向かって語りかけた「無我、いい男だったな。素晴らしい俳優だった」という弔辞は、昭和のテレビ史に輝く友情の証として人々の胸に深く刻まれています。

阿部 裕樹
著者

阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。