なぜ犯人は他でもない「福山雅治」を選んだのか。それは彼が持つ圧倒的な知名度と、長年にわたり築き上げてきた深い信頼感にある。ドラマ『ガリレオ』シリーズで見せた柴咲コウとの名コンビや、盲目の捜査官を演じて大ヒットを記録した『ラストマン-全盲の捜査官』など、彼の代表作は数知れない。世代を超えて愛される象徴的なアイコンだからこそ、その名前には人を無条件に信じ込ませる強力なブランド力が宿ってしまうのだ。
スターが積み重ねてきた栄光と実績が、図らずも犯罪者の隠れ蓑として悪用されてしまった格好だ。芸能界の第一線で輝き続ける人物の影に潜むこのリスクは、人気絶頂の有名人であれば誰もが直面し得る現代特有の脅威と言える。