世紀の大発見という喜ばしいトーンを一変させたのが、SNS上で爆発的に拡散された「遺跡捏造説」や「未公開遺物の隠蔽疑惑」に伴う激しい炎上騒動だった。事の発端は、あるインフルエンサーが「公開された地下スキャン画像は生成AIによって作られたフェイクニュースではないか」と投稿したことにある。瞬く間に拡散されたこの主張は、学術界への不信感と相まって凄まじい勢いで燃え広がった。
さらに「特定の民間軍事企業が現場を封鎖している」「国家機密に関わる未知のオーパーツが見つかった」といった真偽不明の陰謀論が尾ひれをつけて乱舞する事態に発展した。だが、現地調査に携わる複数の独立研究機関が発表した一次データによれば、流出した画像の一部は解析途中の合成プレビューであったものの、地表下に巨大な構造体が存在する事実そのものは確固たる科学的裏付けがある。フェイクという噂の真相は、技術的プロセスの誤解とセンセーショナリズムが招いた現代特有のデジタルパニックであったことが明らかになりつつある。