以前のアイコラは、加工の不自然さで見破れるものも多くありました。今は違います。生成AI、顔交換ツール、画像補正アプリの普及により、専門知識がなくても現実に近い偽画像を作れる環境が広がりました。声優の顔写真と別人の体、架空の背景、作り物の衣装を組み合わせても、一見すると本物のように見える場合があります。
ディープフェイクの問題は、静止画だけにとどまりません。短い動画、音声、ライブ配信風の映像、なりすまし投稿など、複数の要素が組み合わさると、疑う余地がさらに小さくなります。声優は声そのものが職業上の資産であるため、AI音声の悪用も別の重大な問題です。偽の発言や性的な音声を作られれば、本人の信用を損ないます。
一方で、AI技術そのものが悪いわけではありません。問題は、本人の許可なく顔や声を使い、誤解や羞恥、性的消費を目的として公開する行為にあります。制作現場では合成音声や画像生成を適切に使う試みもありますが、権利処理と同意の有無が線引きになります。