二人の関係は、絵に描いたようなドラマティックな伏線回収によって紡がれました。足立梨花さんと旦那・TATSUさんの馴れ初めの起点となったのは、2017年に発表されたHANDSIGNの楽曲『僕が君の耳になる』のミュージックビデオ(MV)共演です。
実在するろう者の女性と聴者の男性の恋愛実話をもとに制作されたこの作品で、足立梨花さんは耳が聞こえないヒロイン役を熱演。手話を用いた感情豊かな演技が大きな反響を呼び、YouTubeでの再生回数は1,000万回を突破する社会的ヒットを記録しました。しかし、撮影当時の二人は単なる「アーティストと出演女優」というビジネス上の関係に過ぎず、連絡先の交換すら行われませんでした。
事態が急展開を迎えたのは、初共演から実に4年半が経過した2026年8月のことです。MVの再生回数1,000万回突破を記念して開催された「HANDSIGN主催の夏フェス」に足立梨花さんがゲスト出演。この記念イベントの打ち上げの場で初めて個人的な連絡先を交換し、食事を重ねる仲へと進展しました。長年の知人としての信頼が下地にあったことから惹かれ合うスピードは速く、同年秋に交際がスタート。そして交際わずか約5ヶ月後の2026年春、TATSUさんが映画館を貸し切って制作したオリジナルサプライズ映像を通じてプロポーズを敢行しました。
2026年6月26日に開かれた結婚会見では、二人揃って流暢な手話を交えながら報道陣の質問に応じ、「笑顔の絶えない温かい家庭を築きたい」と誓い合いました。言葉の壁を越えるツールである手話が、二人の心の距離を一気に縮める架け橋となったのです。