レポート全体の評価を左右する最大の分け目が「考察」の質だ。単に「実験が成功した」「予想通りの結果が得られた」と書くだけでは、考察とは呼べない。得られたデータが意味するメカニズムを、既存の理論や発見と結びつけて深掘りするプロセスが求められる。
発展を続ける生命科学の分野において、過去の偉大な知見と現代の最新研究をリンクさせる視点は極めて強力だ。例えば、進化生物学の課題であればチャールズ・ダーウィンの自然選択説を基礎に置きつつ、現代の遺伝子解析データを比較・分析する手法が有効となる。また、細胞生物学や再生医療に関する題目であれば、山中伸弥教授によるiPS細胞の発見がもたらした概念の転換に触れながら、自らの実験データや考察の位置付けを整理すると、論理の説得力が飛躍的に高まる。