物理学者であり優れた随筆家でもあった寺田寅彦は、日常のふとした現象の中にこそ科学の本質が隠れていると説きました。線香の煙の揺らぎやコップにつく水滴など、目立たない現象を深く観察する眼差しは、現代の自由研究においても極めて有効なヒントを与えてくれます。
家にある調味料や文房具を使った手軽な科学実験であっても、観察の切り口を研ぎ澄ませば立派な独自研究になります。例えば、水と油の混ざり方を調べる実験でも、温度を変えたり加える塩分濃度を変えたりするだけで、世界に一つだけのデータが得られます。特別な道具を購入する必要はありません。日々の生活空間を実験室に変える発想こそが、他の児童と差をつける秘訣です。