ネットで引き合いに出されるのは、ババ・ヴァンガやノストラダムスといった古典的な預言者の言葉だ。彼らが残した「東の果てでの衝突」「火の雨」といった抽象的なフレーズが、現代のミサイル技術や朝鮮半島の対立構造に強引に当てはめられている。
こうした解釈は、歴史的に社会不安が高まった時期に必ず流行するパターンである。1999年のノストラダムス現象や、東日本大震災前後のオカルトブームがその典型だ。人間は、予測不可能な未来に対する恐怖を、あらかじめ決まった「予言」という物語に落とし込むことで、精神的な安定を得ようとする防衛本能を持っている。