なぜ今、多くの企業が履歴書から写真を排除し始めているのか。その背景には、深刻化する労働力不足と、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)への意識の高まりがある。従来の採用プロセスでは、写真の第一印象が選考結果に無意識の影響を与える「ハロー効果」が避けられなかった。優秀なスキルを持ちながらも、写真の写り方一つで書類選考を落とされていた求職者がどれほどいただろうか。
特に中途採用において、企業が求めているのは即戦力となる能力だ。外見の良し悪しや若々しさは、実務能力とは何の関係もない。写真を不要にすることで、採用担当者は職務経歴書に書かれた実績や保有資格、具体的なエピソードに集中せざるを得なくなる。結果として、入社後のミスマッチが減少し、早期離職の防止につながっているというデータも出始めている。