2026年の現在、ドラッグストアやデパコスの店頭を訪れると、ある変化に気づく。かつて棚を埋め尽くしていた「美白(Whitening)」という文字が減り、代わりに「ブライトニング(Brightening)」や「グロウ(Glow)」といった言葉が主流になっているのだ。消費者が求めているのは、単に肌の色を白くすることではない。内側から発光するようなツヤや、その人本来の肌色を最も美しく見せるアプローチへとシフトしている。
この変化は、広告表現の規制や企業の社会的責任に対する意識の高まりとも連動している。特定の肌色を優遇するかのような表現は避けられ、あらゆるスキンカラーに対応したファンデーションのカラーバリエーションが標準化された。画一的な美の基準からの脱却が、静かに、しかし確実に進んでいる。