かつて歌手の華原朋美が出演したCMで一世を風靡したあの時代から、すでに四半世紀以上が経過した。当時を知らないはずの10代や20代が、なぜこれほどまでに熱狂しているのか。その背景には、記号化された「平成エモ」への憧憬がある。彼らにとって、あのピンクのロゴと桃のイラストは、新鮮でポップなデザインとして映っているのだ。
「親の世代が飲んでいたジュース」という文脈が、かえって新鮮なコミュニケーションツールとして機能している側面も見逃せない。渋谷のセレクトショップやカフェでは、このボトルを片手にスナップ写真を撮影する若者の姿が日常茶飯事となっている。