なぜ新宿区立大久保公園は一時、あそこまで治安が悪化し社会問題化してしまったのか。その歴史と経緯を紐解くと、単なる場所の性質にとどまらない、歌舞伎町の特殊な夜の街の構造が浮かび上がってきます。
もともと大久保公園は、2010年代以降、劇団の特設テント興行や「大久保公園 激辛グルメ祭り」をはじめとする各種フードイベントのメイン会場として、幅広い層に親しまれる開かれたオープンスペースでした。しかし、新型コロナウイルス禍以降の経済的困窮や、歌舞伎町界隈における悪質ホストクラブの高額な売掛金(借金)問題が急速に悪化。「担当ホストへの支払いのために路上に立たざるを得ない」という若年女性が激増し、大久保公園の立ちんぼの真相としてドキュメンタリー番組やネットニュースで連日報じられる事態へと発展しました。
この状況に対し、警視庁新宿署は2026年秋から2026年にかけて売春防止法違反容疑による大規模な一斉摘発を断行。待機する女性側だけでなく、声をかける買春客側の男性に対しても職務質問と警告、悪質な場合の事情聴取を徹底しました。当時の特番インタビューや取材記者のレポートでは、「公園周辺に警察官が立ち並び、声をかけようとする男性を即座に制止する光景」が日常化していたことが記録されています。さらに、風営法の厳格適用によるホストクラブ側の売掛禁止ルールが業界内で徹底されたことも、供給源を断つ強力な一手となりました。