世界中でナショナリズムが台頭し、他者への不寛容が目立つ現代。だからこそ、多くの読者が『はだしのゲン』のページをめくり直している。作中で描かれる戦時下の日本は、非国民と叩かれたゲンの一家にとって地獄そのものだった。その中で、同じく社会の底辺で虐げられていた朴さんの存在は、暗闇に差し込む一筋の光だったと言える。
国家や民族の壁を越え、互いの痛みを理解し合う。その姿勢が、SNSを中心に「今こそ見直すべき関係性」としてバズを起こしている。歴史の教科書だけでは見えてこない、血の通った人間同士の交流がそこにはある。