スマートフォンの普及から十数年。かつてSNSを埋め尽くした「キラキラした日常」や「完璧なメイクアップ」の動画は、今やかつてほどの熱量を持って迎えられていない。視聴者が求めているのは、もっと泥臭く、もっとリアルな「現実を生き抜くための知恵」だ。特に20代から40代の女性の間で、その傾向が顕著になっている。
背景には、先行き不透明な経済情勢と、個人の自立を重んじる社会意識の変化がある。他人の完璧な生活を見てため息をつくくらいなら、自分の生活を1ミリでも良くするための情報を得たい。そんな切実な願いが、動画の視聴傾向を大きく変えたのだ。