チリのアルマ望遠鏡と次世代宇宙望遠鏡の共同観測チームが発表したデータは、天文学界に激震を走らせた。海王星軌道の外側、太陽から約120天文単位(AU)離れた極寒の領域に、地球の約1.5倍の質量を持つ未知の天体「オライオンX」が確認されたのだ。これまで理論上のみ存在が指摘されていた「プラネット・ナイン」とは異なる、全く新しい氷の巨大天体である。
この発見により、これまでの太陽系モデルは不完全なものとなった。暗黒の中に潜んでいたその天体は、太陽の重力を確かに受けて楕円軌道を描いている。私たちが知る「8つの惑星」の枠組みは、人類の観測技術が未熟だった時代の暫定的な合意に過ぎなかったのかもしれない。