この言葉の初出は、1990年代後半に公開された劇場版アニメーションだ。主人公が自身の倫理的崩壊を自覚した瞬間に吐き出した極限のセリフである。しかし、それから約30年が経過した現在、この言葉は文脈を剥ぎ取られ、SNS上で極めてカジュアルな「自己否定の記号」として再定義された。
特にTikTokやX(旧Twitter)では、自らの失敗談や情けない日常の動画にこのフレーズを添えて投稿するスタイルが定着している。クスリと笑える自虐ネタとして消費される一方で、その根底には、本物の自己嫌悪が澱のように溜まっていることも少なくない。記号化された言葉を使うことで、若者たちは自らの傷口をユーモアというオブラートで包み込んでいるのだ。