新垣氏の告発から約1か月後の2014年3月7日、今度は佐村河内守氏の謝罪会見が開かれました。かつてのトレードマークだった長い黒髪をばっさりと切り落とし、サングラスを外してスーツ姿で登壇したその風貌の変化は、集まった報道陣を驚かせました。
会見で佐村河内氏は、一部の楽曲を自作と偽っていたことや経歴の詐称について謝罪したものの、「耳の嘘」に関しては複雑な釈明に終始しました。専門医による診断結果として「感音性難聴であるが全聾ではない(手帳返還レベル)」と認定されたことを認めつつも、「言葉が歪んで聞こえる状態だった」と主張。同時に、新垣氏の発言に対して名誉毀損で訴える意向を示すなど、約2時間半に及ぶ会見は終始異様な緊迫感に包まれました。
騒動の影響は甚大でした。全国ツアーの中止、CDの回収・廃盤、出版物の絶版が相次ぎ、レコード会社やイベント主催者との間で巨額の損害賠償問題へと発展。ピーク時には億単位と囁かれた佐村河内氏の収入・印税は完全に断たれ、多額の違約金と債務を抱えることとなりました。